台湾・彰化暮らし 2017

2016年6月にルーマニア・シビウ(岐阜県高山市の姉妹都市)で開催される国際演劇祭ボランティアと、8月に開催されるリオデジャネイロオリンピックでのボランティア記録として始めたブログですが、2017年4月より台湾で暮らし始めましたので、旅のような流れに流れた私の摩訶不思議な生活記録にしようと思います。

彰化街歩きツアー CIty Tour ②

 

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おつぎは提灯屋さんへ。

うねうねと細い路地を抜けて再び大通り。

路地がわかると、近道ができるし、昔ながらのこどもたちが路上で遊んでいる様子も

みられるし、何より楽しい。大通りの信号はかなりまたされるので、

はやいとこ路地マスターになりたいものです。

 

さて、こちらは提灯専門店で、台北から注文がくるほど、質の高い提灯をつくっている

お店です。お父さんの「唐さん」に詳しい説明を受けました。

 

息子さんは、もともと継ぐ気はなかったらしのですが、

思い直して、戻ってきたそうです。小さい頃から英才教育を受けているので、

文字も筆書きで美しく、また絵もかなり上手!

むかしは粉絵の具(おそらく、岩絵の具のようなものだと推測)で書いていましたが、

現在は、ペンキ・顔料を用いています。

あっというまに椿の花が描きあがりました。

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下書きなしでいきなり描いてく様子は、まさに職人技でした。

こちらは骨組みの竹を切っている様子。

 

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竹を半分、そしてまた半分と切っていきます。

こんなに細い竹を途中で切らすことなく、ナイフ一本で切っていけるのは

本当にすごいことです。また、提灯屋のなかでも、竹をきるところからやっている店は

今では少なくなったそうです。竹の種類は「桂竹」(かつらたけ)。

台湾ではよくたべられているタケノコ(筍)もこの種類だそう。

そして、こういう竹のことを「竹蔑」(たけべつ?と読むのかは不明)

というらしいでのですが、今日一緒に行った台湾人は誰一人この名称を聞いたこと

がなかったと言っていたので、おそらく専門用語です。

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左がお父さん。右が息子さん。

お父さんの提灯熱はものすごく、熱くいつまでも語ってくれそうな勢いでした。

止めないといつまででも話していそう。

しかし、このツアーでよってもいいよ

と言ってもらうまでは、けっこう交渉したそうです。やはり職人さんは、自分の仕事を

真剣にやっているだけに、あまりよそのひとにこういう事を話したがらないもの

なのでしょうか・・・。しかし、カフェのオーナーさんが地道に信頼関係を築き、

こうして見学させていただけて良かったです。

個人的には、お父さんの服に目がいきました。

よく絵でみるチャイナ服のデザイン。普段着なんだなあ〜と、おそらくこちらでは

日常的なことに密かに感動していました。

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ひとつひとつ、絵柄は手描きです。宗教的なものが多いとのこと。

つまり、お寺などに納める。むかーしはそういった宗教関連の場所にしかおろして

いなかったそうですが、今では個人の家庭や商店などにもおろしているそう。

やはり、時代の流れで、こういった手工業は需要が減ってきているので、

店では仏像やお墓関連の小物も取り扱っているそうです。

また逆に、仏壇専門店などでは、提灯を取り扱って収益を保っているそうです。

この金太郎のような男の子は、台湾では有名な神様らしく、金色のわっかを

持っています。もともと悪さをするいたずら小僧だったのが、神になったと

説明してもらいました。「なたく」という名前だそうです。

残念ながら、漢字表記はわからず。

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こうしてみると、提灯は大きく、わりと低い位置に取り付けられています。

提灯には様々なかたちがあり、「おけ型」「カボチャ型」「スイカ型」など

があります。四角いかたちのものもありました。「傘提灯」といわれるものも。

昔は台湾も土葬が多かったので、土の中の死者が、家にいるかのようにくつろげるよう

墓石のところに提灯をともし、暖かな光に包まれるようにしていたそうです。

現代では火葬なので、その必要もなくなったようです。

また、昔の夜中はとても暗く、電灯もなかったので、提灯を持ち歩きました。

これは日本も同じですね。時代劇ドラマなどでみることができます。

彰化は、台湾で7番目に人口が多い都市だそうです。

そのぶん、提灯需要も多かったのでしょう。

台北、台南、高雄、台中、新竹、(あと一カ所忘れた!)そして彰化です。

※順不同

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そうそう、気になる骨組みですが、横に並行に編むのではなく、このように

組まれています。折り畳めるものもあるそうです。

昔は、自転車に積んで行商にいっていたので、折り畳んでかさばらないように大量に

売りに出ていました。合理的です。

そして、和紙のものありますが、こちらの提灯はガーゼ、綿を貼って行きます。

それ自体に防水効果はないので、中に水が入ってしまうとダメになってしまいます。

しかし、現代では先に述べたように、防水の顔料をつかっているので、

ある程度水には強いそうです。

日本では、和紙に防水効果のある柿渋をぬっていましたが、

それについてはちょっとわからないと言っていました。台湾でも同じようなこと

をやっていそうですがね〜。

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毎年だしているという、東京都美術館からの賞状が飾られていました。

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